ANA機体メンテナンスセンター見学
東京モノレールの「新整備場駅」の改札口から地上に出ると、そこに人影はあまりなく独特の空間が広がり、不思議な世界に一瞬迷い込んだような錯覚に陥りそうになりながら、JALの飛行機の格納庫が並ぶ道沿いを通り大きな陸橋を渡って歩いていくこと約5分、ANAのコンポーネントメンテナンスビルに到着しました。
飛行機の重さはどうかというと、大型機では機体だけで重量約150トンになり、人や燃料、荷物、食料などを積み込んだその重さは、なんと約350トンにもなるそうです。案内係の方は、「象何頭の重さ」と表現してくれました。「象1頭=約5トン」なので、人・燃料・荷物・食料などを乗せ積み込んだ大型飛行機の総重量はなんと象70頭ほど!の重さになると。「どうしてそれほどの重さのものが空を飛んでいられるんだろう…?」素朴な疑問が頭をよぎります。
ANAでは、一日18万人の利用客のために、約250機の飛行機を保有し、24時間体制で飛行機を整備点検する900名の整備士、700名の空港スタッフ、1500名のパイロット、4500名のキャビンアテンダントが働いているそうです。
私たちが安全に空の旅を楽しめるようにどのようにして飛行機をメンテナンスしているのか、さあいよいよ全員ヘルメットを着用して格納庫へ移動です。
ANAでは、安全運航を支える「ドック整備」「整備サポート」「ライン整備」「装備品整備」「エンジン整備」の5つの整備部門が構成され、24時間体制で航空機の整備を行っているそうです。
今回お世話になった方
ANA機体工場見学
インターネットでのお申込み
見学希望日の6か月前の同一日09:30から一週間前まで受付け
http://www.ana.co.jp/group/kengaku/
ANA機体工場お問い合わせ先
〒144-0041 東京都大田区羽田空港3-5-4 ANA機体工場見学担当
TEL : 03-6700-2222 FAX : 03-6700-2299
受付時間(土日、祝日を除く月~金 09:30~17:00)
生徒の感想
M.Mさん
とても面白かった。飛行機には普段乗っていないが、毎日たくさんの人を乗せる飛行機に多くの安全を守る作業があったのが分かって、事故が起こるんじゃないかという不安がなくなった。
ライト兄弟が開発した秒速3mで飛んでいたものが、今時速数百kmまで加速して上空を飛んでいる。空港毎にメンテを行って、機内でも不備がないようCAさんたちがブリーフィングをしていることを知れて尊敬した。
整備場では、海外から搬入された飛行機の整備が行われていた。また、飛行機のタイヤがたくさん置かれていたり、整備用の広大な足場があったりした。規模に圧倒された。間近で飛行機を見ると、迫力あるなぁと思う。エンジンがどういった形状なのかも、新しく発見した。整備場からは滑走路が見えた。A滑走路と言って、3,360mあるらしい。そこでは、飛行機が何機も離着陸していた。綺麗だと思った。
H.Oさん
今回、「ANA機体メンテナンスセンター」に行き、このような機会でなければ見られないようなものをたくさん見ることができました。
格納庫へ行って、まずその広さにとても驚きました。広いことは予想していましたが、特に天井の高さが予想外に高かったです。
整備されている飛行機に近づいてみると、飛行機はものすごく大きく、迫力がありました。その中でも、エンジンが強く印象に残りました。テレビや写真で見ると小さく見えていたので、とても驚きました。また、タイヤもとても大きく、車のタイヤとは別物であることが意外でした。
飛行機に携わっている人が、それぞれの信念をもって働かれていることがよくわかりました。特に整備工の方々は、時には夜通しかけて働かれていることを知り、本当にすごいと思いました。このような方々の支えもあり、私達は安心して飛行機に乗ることができるのだと思うと、深い感謝と尊敬の念を抱きました。とても貴重で有意義な時を過ごせて良かったです。
S.Fくん
機体メンテナンスセンターは、空港とは別のところにあるのかと思っていましたが、滑走路と併設していたのは知らなかったです。見学前に見たビデオは、飛行機の仕事と言えばパイロットやCAを思い浮かべがちですが、彼らはあくまで一部にすぎず、飛び立つ前の修理やお客さんの案内など、様々な人が関わっている上で、安全が保たれていると分かり、感動しました。
ご飯も美味しかったですし、普段あまり話せない原谷先生とも話せて良かったです。最後の総合学習が今までで一番楽しいものとなりました。企画していただいてありがとうございました。
Y.Wさん
昨日は総合学習の一環としてANAの見学に行きました。飛行機の仕組みや部品など、普段見れないこと、触れないもの、そして自分の知らないことを知り、体験でき、良い経験となりました。
飛行機を整備している場所を見学させてもらったのは、なかなかできない体験でした。間近で飛行機の羽や使われているタイヤを見れて、とても感動しました。会社の中で八百人余りの従業員が居ると聞いて、たくさんの人たちのおかげで、自分を含め、いろいろな人が安全で、そして快適に飛行機を利用できているんだなぁと改めて感じました。将来、直接的ではなくとも間接的にでも多くの人に楽しみを提供できる職につきたいなと今回の見学を通して強く感じました。