警視庁本部見学

「警視庁・捜査一課長」「ハンチョウ〜警視庁安積班」「踊る大走査線」「相棒」古くは「西部警察」「太陽にほえろ!」「Gメン’82」など警視庁を舞台としたドラマは数えきれないほどあります。そんなドラマを通じて、身近な存在に感じながらも、なぜか近づきがたいイメージの警視庁。梅雨の晴れ間がのぞいた6月14日、私たち都民の安全と安心を守る警視庁の見学に行ってきました。
警視庁が設立されたのは、1874年(明治7年)。警視庁は東京都公安委員会の管理のもとに、警視総監と副総監を置き、9つの部、3つの対策本部、警察学校、10の方面本部と102の警察署により構成されています。第一線の組織として都内全域を管轄する警察署には、8つの課があります。そのうちの地域課のもとに置かれている交番・駐在所は都内に1084か所あり、24時間体制であらゆる警察事象に対応し、都民生活の安全と治安維持に努めています。
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さて、私たちの見学は①ふれあいひろば警視庁教室 ②通信指令センター ③警察参考室 の説明を受け見学します。警視庁の中は、決められた撮影スポット以外は撮影禁止です。
初めに「ふれあい広場警視庁教室」で、映像を通して司会者とスクリーンの中のピーポくんと一緒にクイズに答えながら、警視庁の活動などについて学びました。
ピーポくんの名前の由来がパトカーのサイレンの音(ピーポーピーポー)ではなく、People Policeから来ていたこと、そして犬(警察犬)の嗅覚が人間の4000倍であることなど、驚きの事実を知りました。
次に5階に上がり、「通信指令センター」を見学しました。東京都内で110番に通報すると、桜田門の警視庁本部もしくは多摩総合庁舎の「通信指令センター」に繋がります。警視庁の通信指令センターでは、20台ある110番受理台で一日約4,800件の通報を300名で24時間体制で運営されています。受理台では、緊急を要する通報には赤いランプ、それ以外は黄色のランプと色分けされ、通信指令センター内のすべての人が情報を共有できるようになっていました。
私たちが通信指令センターを訪れた時間は9時41分。センターを退出するまでの8分という短い時間に20件もの110番通報が入ってきていました。
自分が被害にあったり、事件や事故を見かけたらすぐに110番で通報です。110番通報したときに質問されることは…①事件ですか、事故ですか? ②いつ、どこで? ③犯人はいますか? ④どんな様子ですか? ⑤あなたの名前・住所は?  落ち着いて、しっかりと情報を伝えたいですね。
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最後に「警察参考室」を見学しました。警察参考室には、明治以降の歴史的な事件や災害などの警視庁に関する貴重な資料など約1,000点が展示されています。その中には、初代警視総監の愛刀、大久保利通暗殺事件関係資料、あさま山荘事件、明治時代の交番、昭和10年からの制服の移り変わりなどがあり、玉の井バラバラ殺人事件で実際に使われた凶器を目にした生徒たちは恐怖心を覚えていました。
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平成27年度の東京都内の犯罪は、1日に406件・1時間に17件・3分33秒に1件の割合で発生しているといいます。1,300万人の東京都民の生命・身体・財産を守り、私達が安心して暮らせる社会を支えるために46,000人の職員が日々働いています。彼らの根底にあるものは、「世のため、人のため」という純粋なる志なのだと思います。
私たちの安全を守る警視庁の職員のみなさんに感謝するとともに、私たちも平和な街づくりのために尽力していきたいと思います。

生徒の感想

M.Sさん
私は今まで警視庁というものは知っていましたが、どこにどんな施設があって、何をしているかということをよく知らなかったので、今回行ってみてよくわかりました。とくに、110番がかかってくる通信指令センターでは、自分が110番をかけた時、どのように対応してくれるかがわかったので良かったです。とても楽しかったので、もしまた機会があれば行ってみたいです。

A.Aさん
警視庁見学に行った。建物内の構造はとても複雑で、一人になったら迷子になってしまいそうだった。
ビデオの中で、とても驚いたことがあった。捜査や探査の際に大活躍の警察犬。それが、なんと人間の四千倍もの嗅覚があるというのだ。警察犬がいることで、入手困難な手がかりも解決する大きな役なのだと思った。
通信指令センターでは、110番を受理していた。近年、いたずら電話や相談電話など、緊急時の通報を妨げる様な事が多いという。もう少し、皆が110番通報について考えるべきだと思った。
いつも私達を危険から守ってくれる警察に感謝して、絶対に薬物には手を出さないことを守り、110番の在り方を考えていきたい。

H.Oさん
今回、初めて警視庁に行きました。そもそも警視庁の中は予約すれば見学できること自体知らなかったので、そこから驚きました。
最初に映像を使って警察官の仕事や警察犬、薬物乱用について学びました。犬の嗅覚が人間の4000倍もあるのに特に驚きました。また、警察犬の他に警備犬というものがいることを初めて知りました。
通信指令センターを見て、ここで様々な事件、事故が知らされるのかと思うと、すごい場所だと感じました。免震構造になっていると聞き、とても重要な場所なのだとも感じました。
警察参考室では、普段は絶対に見られないような物が様々置かれていました。実際に犯罪に使われた銃や刃物も展示されており、少し怖いと思いました。警視庁の見学をして、知らなかったことを知ることができて良かったです。良い経験になったと思います。

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