北区防災センター

11月28日(火)、北区西ヶ原にある「北区防災センター(地震の科学館)」に行ってきました。
日本は地震大国であり、世界で発生しているマグニチュード6以上の地震の 約 2 割が、日本周辺で発生しています。 平成 23 年 3 月 11 日の東北地方太平洋沖地震(東日本大 震災)をはじめとする大規模地震が発生し、危険物施設においても多くの被害 をもたらしております。
また、今世紀に起こると予想される南海トラフにおける巨大地震は、東海地方から九州までの広範囲で死者は30都道府県で最大32万3000人に達するとの被害想定が内閣府から2012年に発表されています。この地震の想定マグニチュードは9.1で、最大34メートルの津波が太平洋岸を襲い、震度7の強い振れなどで最大約238万棟が全壊・焼失すると想定されています。
私たちは、過度に予想に振り回され、ビクビクと怖がりながら生活する必要はありませんが、正しい知識を身に付け、いざという時に正しい判断と行動が出来るようにしたいものです。
そんな目的を持って、防災センターに行きました。


「北区防災センター」は、国の「防災基地モデル建設事業」の一環として、昭和59年に開館しました。
展示ホールでは、展示物を観ながら「命を守る」「生活を守る」「地域を守る」をテーマに地震や防災について学ぶことができます。まず入館すると正面に地震後の室内外の様子が展示されています。震度7を記録した阪神淡路大震災の際に被災した部屋がそのままに再現されています。展示ホールでは、展示物を観ながら地震や防災について学ぶことができます。順路に沿って進むと地震の起こる仕組みや種類がパネルや模型で詳しく説明されています。自主防災や避難所生活についても展示物から学ぶことができます。

体験コーナーでは、地震体験・煙体験・初期消火訓練を体験しました。
地震体験では、小さい震度からどんどんと大きい震度へと上げながら揺れを体験します。関東大震災・阪神淡路大震災・東日本大震災など過去に起こった地震を再現し、実際にその揺れを体験することができます。
東日本大震災(2011年3月11日)の震度は、マグニチュード9.0で震度7のところもありました。東京では、豊島区や新宿区でも震度5弱でした。12年前のことになり、生徒たちは当時3歳から6歳くらいだったと思いますが全く記憶にない生徒もいれば、しっかりとあの揺れを記憶に留めている生徒もいると思います。
東日本大震災では、2023年3月10日現在、15,900人の方が亡くなられ、2,523名の方が行方不明となっています。
これから、もしかしたら大きな地震が来るかもしれません。そんな時に正しい知識を持ち、正しい行動を取ることで自分の命を守り、また大切な人の命を救うことが出来ることでしょう。今回の体験を決して無駄にせず、今後の人生に活かしていってほしいと願います。





さて、煙体験では、火災が発生し、室内が煙で充満した時にどのような状況になるのか、また煙の怖さについて学ぶことができます。火事が発生した時に、実は「火炎」よりも「煙」の方が恐ろしいです。 火災で亡くなる原因をみても、火傷によるものよりも、煙による一酸化炭素中毒や窒息が原因で命を落とすことが少なくあり ません。 煙の特性を知り、発生した火災に的確に動ける知識を身につけなければなりませんね。
火災で発生した煙は天井に一時的に溜まり、そこから徐々に下に降りてきます。なので、床近くの空気層は比較的に煙が薄く空気が残っていて視界も良いので、姿勢を低くして避難するようにします。濡れたハンカチやタオルを鼻や口に当てて避難することも重要です。

初期消火訓練では、訓練用消火器を使用した初期消火をしました。火災が起きても小さな火のうちに消しとめることで、地震の被害を最小限に食い止めることができます。例えば、消火器が無い場所で火事を見つけたらどうしますか?とりあえず、大きな声で「火事だー!」とみんなに伝えることが大切です。「大きな声」…あまり大きな声を出す機会もありませんし、恥ずかしいし…と思うかもしれませんが、何か危険なことに巻き込まれそうになった時や、危険なことを目にしたときには、迷わず大きな声で「助けてー!」「火事だー!」「どろぼうー!」「やめてー!」と叫ぶことが重要です。これは護身術を指導してくださった先生もおっしゃっていました。




今回の北区防災センターでは、地震や防災についての様々なことを学び、正しい知識を身に付けたことと思います。更に実際に地震や煙、そして消火訓練の体験をして、的確な判断の元に動ける知識も身に付けましたので、みなさんが自身の身を守り、大切な人の命を守れるようになってほしいと思います。

<お世話になった方>
北区防災センター(地震の科学館)
東京都北区西ヶ原2-1-6
TEL:03-3940-1811

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