料理体験教室
7月5日(水)、江東区総合区民センターの 調理室で第3回目の「料理体験教室」が開催されました。料理体験教室は、コロナの影響で何年も実施されていませんでしたので、4年ぶりの開催となりました。
第1回目の料理体験教室(2018年)では、講師をお招きし、ピザを生地から作りました。サイダーゼリーも添え、美味しくいただきました。https://www.tomon-kg.jp/post-5516/
第2回目の料理体験教室は、今回の教室の元となったもので、6つの班がくじ引きで選んだ6種類のカレーを作りました。https://www.tomon-kg.jp/post-6532/
今回の料理体験教室が前2回と異なる点は、生徒たちが献立を決め、買い物をして、料理をするというところです。
1回目、2回目は、作る物が決められており、食材も用意されていました。生徒たちは、レシピ通りに調理をして、出来上がった料理を食し、片づけをするというものでした。
今回は、料理教室の前にグループワークを行い、5つの班がそれぞれに6種類のカレーから1つ選び、その他にサイドメニューを決めてもらいました。
カレーとサイドメニューが決まったら、どんな食材・調味料・調理器具・食器が必要なのか、またそれはどのように用意するのか(持ち寄るものと購入するもの)などを決めます。
班の中では、グループLINEを作り、連絡を取り合うところもあったり、グループワーク後も教室で集まり話し合いをしたりする班もありました。
多くの企業で採用されているセルフマネジメントメソッドに【PDCAサイクル】というものがあります。
PはPlan(計画)、DはDo(行動)、CはCheck(評価)、AはAction(改善)ですが、これらのサイクルを繰り返し行うことで継続的な業務の改善を促す技巧のことです。
生徒たちのグループワークから当日の調理実習、そしてその後に全員が提出した感想文を通して、このPDCAを感じとりました。
最初に鈴木先生から料理教室についての説明を聞き、それから班に分かれて話し合いをしました。
どの班も活発な意見が出たようです。
「私は辛口のカレーは苦手なんだけど…」「チーズケーキを作りたいね!」「買い物はどうする?」
「私が野菜を家から持ってくるわ」「先生! アイス使っちゃダメですか?」・・・
どの生徒の感想文にも自分たちで計画し、料理して食事ができたこと、そして食べたあとには片付けまでをきちんと出来たことへの喜びが記されていました。
また、こんな所は良かった点だ、ここは良くなかった、次はこうしたら良いと思うといったように、自分たちの行動をきちんとチェックし、次回に活かせるような改善策も考えていることが素晴らしいと思いました。
今回、まだ説明も聞かず、勝手に調理をはじめてしまった班への注意、買い物に没頭し連絡をせずに大幅な遅刻をしてしまった班は、鈴木先生に雷を落とされました。それは、単に人の話を聞かなかった、遅刻をしたということだけのことではなく、どんな意味があるのかも個々にきちんと考えることが必要でしたが、その点もしっかりと反省できている生徒がいたことを嬉しく思いました。
各班共にそれぞれの役割分担を決めて、協力しながら調理をしていました。
「じゃがいもの芽には毒があるから、必ず芽は取り除いて・・・」という先生からの注意で、じゃがいもの皮むきは真剣そのものでした。
包丁の使い方も慣れている生徒もいますが、おぼつかない生徒も多いようです。
洗い物がとても上手な生徒もいました。いつも家でお手伝いをしているのかな・・・と思いました。
さて、そんな一件もありましたが、料理教室はとても楽しく取り組むことができました。参加した全員が役割と責任を持って取り組むことができたと思います。
班単位で行動することで協力し合って仕事をしたり、助け合いをする力をつけていくことはとても大切です。班の中で自主的に行動し、自ら進んで役割を担うことで、自分の出来ることも増え、周りの人の手助けが出来たりしますし、与えられた役割をきちんとこなすことにより責任感も生まれます。
なかなか普段の学校生活の中で班行動をとる機会はありませんが、このような機会に班行動の意義を考えるきっかけになればと思います。
人間社会で生きていく上で、助け合い、支え合いの気持ちは大切なキーワードですが、それは学校生活においても同じですね。
さて、わたくし鈴木先生は、「野菜たっぷり!夏カレー」と「チーズケーキ」「生野菜サラダ」「ポテトサラダ」「フルーツポンチ」「マンゴーラッシー」をいただきました。お世辞なく、どれもとっても美味しかったです。
中野先生は、5班全部のカレーをいただいたそうです(笑)「どれも美味しかった!」と言ってました。
ボランティアでお手伝いいただいた西岡さんもいとなさんも「とっても美味しかった」「自分が高校生の時のことを考えると、みんな凄い!」とお褒めのことばもいただきました。
人間が生活していく上の基礎に「衣食住」があります。
その中でも「食」は、とても大事ですね。
私たちが起きているときも寝ているときも休まずに働くこれら身体の様々な器官の原動力、私たちが生きるために必要な活動には、栄養素が欠かせません。
私たちは、食べないと生きてけません。
食べることの意味はたくさんありますが、私は「食べることによる感情の変化」に注目しています。
美味しい物を食べると自然と生まれる「笑顔」、辛い・悲しい時に美味しい物を食べた時に何故か生まれる「笑顔と幸福感」。
食べ物には、栄養だけではなく、何か不思議な力があるようですね。
今回の料理体験教室は、5月8日に新型コロナウイルス感染症が第5類となったことを受け実現しましたが、下記の通りの衛生管理および新型コロナウイルス感染症予防対策をした上で実施いたしました。
①調理室のテーブル・備品のアルコール消毒の徹底。
②全員マスク着用で調理。
③調理室にアルコール消毒液を用意し、手指のアルコール消毒と調理中のこまめな手洗いの実施。
④調理室は常時空調設備を稼働させ、換気。
⑤抗菌衛生手袋を着用しての調理。
<お世話になった方>
江東区総合区民センター
住所:東京都江東区大島4-5-1
電話:03-3637-2261
https://www.kcf.or.jp/sogo/
教師:金子先生・高室先生・石川先生・白木先生・新谷先生
ボランティア:西岡裕子先生 鈴木いとな先生
生徒の感想
A.Mさん
私が今回の料理教室で学んだことは、グループワークに置いて協調性を持つことがいかに重要かということです。
私がそのように考えた理由として2つ挙げられます。まず1つ目は、自分の役割に責任を持たなければならないことです。ひとりひとりに与えられた役割をこなし、そこに不備があれば、次のステップに進むことができないのです。これは、他の状況においてもあてはまることです。家族や友人もそうですが、アルバイトや、その先の就職活動でも同じことが言えます。人は人と関わらずに生活することができないからこそ、自分の役割がそのコミュニティでどのような影響をおよぼすのか様々な角度から客観視しなければならないのです。
2つ目は、臨機応変に対応することです。想定外のことが起きた際、予定を変更するなどのマニュアルにはない動きを強いられる場合があります。このような場面で不安をあおり、その場の空気を下げるようなことがあってはなりません。
このように、私は料理教室を通して協調性の重要性を学びました。
K.Kさん
今回の料理教室では、カレーを作りました。自分たちで買い出しに行くところからスタートです。スーパーでは、班の皆の家のカレーは何が入っているのか話し合いながら、今回作るカレーに必要な材料を買い集めました。隠し味にパセリを入れる家庭や鶏肉を普段から使う家庭もあり、驚きました。今回はパセリも鶏肉も使わなかったので、今度家で使ってみようと思います。
そして、買い出しが終わって調理開始! 皆で役割分担しながら、1時間半の間にカレー、サラダ、デザートのプリンまで作ることができました。どれも美味しく作れてて、完食しました。
普段、食事の時間は食べたら終わりです。でも料理教室では、自分たちで食器洗い迄行います。食べた後にもまだやることが残っているのは、思ったより大変でした。いつもそれをしてくれてる母に感謝しなければいけないと改めて思いました。
I.Kさん
私は、今回の料理体験教室を楽しく過ごせて、有意義な経験にすることが出来たと思っています。何よりも、班の人達と力を合わせて連携して作った料理がおいしく、とても達成感を得られました。
しかしながら、私の班は調理開始時間に大幅に遅刻すると言う大失態をおかしていました。原因は、班内で当日に向けての話し合いが十分に出来ていなかったからであると思います。次にこのような機会があるとしたら、当日に向けての話し合いをもっと積極的に行おうと反省しました。
どの班よりも遅れて調理を開始することとなってしまったのですが、思っていた以上に班員の自立力や行動力が凄まじく、調理はスムーズに進みました。最終的にはどの班よりも早く片付けまで終わらせることが出来ました。班の人はみんな、自分がやることを自ら考え、積極的に行動に移していて、協力的な姿勢で取り組んでいたので、私も熱中して取り組むことが出来ました。班員一人ひとりがいたおかげで、とても楽しい思い出にすることができました。
M.Yさん
中学生の頃、コロナで学校での調理実習がなかったので、久しぶりにみんなと料理をすることができました。
料理体験教室の1週間前にカレーの種類と副食をグループワークで決めました。しかし、私が料理が苦手なので、この日が1週間前からずっと班のみんなとちゃんと料理ができるか不安でした。
そして、当日、料理体験教室の集合場所へ行く前にその近くのスーパーに行きましたが、買うことに時間を掛け過ぎてしまい、集合時間に遅れてしまいました。もし来年も料理体験教室があるのならば、もう少し家から材料を持っていったり、買い物の集合時間を早めたりして気をつけていきたいと思いました。
その後は、直ぐに料理をはじめました。最初、自分は何をすればいいのかが分からず焦っていましたが、先輩のサポートのおかげで何とか自分のやることを見つけ、取り組むことができました。この時には、1週間前からの不安を忘れており、カレーがいつできるのだろうとワクワクしながら料理をしていました。
料理は早めに完成することが出来たので安心しました。そして全部の班が料理を終えた後に食べました。いざ食べてみると思ったより美味しく、カレーは1杯お代わりをしました。私たちの班のメニューは、他にサラダ、チーズケーキ、マンゴーラッシーがありましたが、私はアレルギーでサラダ以外が食べれませんでしたが、その代わりに他の班からプリントとアイスをもらい、美味しく食べることができました。
食べ終えた後はちゃんと片づけをし、解散しました。実際に自分たちだけで献立を考え、それを実行するのは大変でしたが、最終的に美味しい料理を食べ、班のみんなとも少し交流することができ、とても良かったです。
S.Tくん
7月5日は調理実習をした。私の班のメニューはビーフチーズカレー(ハンバーグトッピング)とフルーツポンチの構成だった。レシピ計画の時にサラダを入れ忘れてしまい、サラダは無かった。後々考えるとハイカロリーこの上ない構成であった。
当日、まず大島にあるスーパーで買い出しをしたのだが、時計を見ることを失念しており、遅刻してしまい、大目玉を食らった。
肝心の調理だが、かなり順調に進み、かなり早く終わらせることができた。私は私自身が提案したハンバーグを作ったのだが、焼き過ぎで肉汁が抜けてしまった。久しく料理をしていなかったのが影響しているのかもしれない。また、卵が余ったので目玉焼きにしたのだが、ハンバーグの出汁で作ったのでハンバーグの風味がして、非常に美味だった。
カレーは失敗しない料理だとはよく言ったもので、しっかりとした美味しいカレーが出来上がった。
いざ十色の時間と相成ったのだが、他の班がアマッタとやらで私に押し付けてきた。私自身食べることは好きであるが、人間の胃は有限である。結局カレー一人前、コールスローサラダ、フルーツポンチを余分に食べたが、腹がいっぱいになってしまった。
何だかんだあったが、私としては楽しい一日を過ごせたと思う。
N.Hさん
料理とは人間の行う食事をより効率よく、より美味しくするための過程である。今回は(普段からしているが)その料理するという行為に心躍らせながら臨んだ。
自分は決して器用なわけではないので、まずは今回作る「彩夏野菜のべジキーマカレー」を事前に作り、その結果をレポートにまとめようと決めた。材料を買い、レシピを見ながら料理をしてみたが、かなり上手く行った。使用する量を正確にするため、5人前程作ったが、余裕で3人前食べれてしまったほどだ。早速それらの料理過程・野菜の切り方をまとめ、レポートとして班内に提出。若干引かれ気味だったような気もするが、当時の自分は満足感でいっぱいだった。
満を持して迎えた料理教室当日、もはや日課のように電車を間違え、10分遅れで集合。やる気と方向音痴は別腹である。
心の中で赤面し、メンバーを確認すると、なんと本日二人お休み・・・!一人当たりの取り分は増えたが、人手不足が否めない。少しテンションダウンはしたが、材料を買い終わり、調理スタート。調理方法は頭に入っていたが、切り方が悲惨だった。普段は自分しか食べないので適当にやっていたが、今回はチームプレイ、いわば運命共同体。自分の作ったレポートを参考にしながら、料理に取り組んだ。
カレーもほぼ出来上がり、順調のように思えたが、本日何回目のトラブル発生。サイドメニューとして作っていたポテサラのジャガイモが柔らかくならないのだ。結局は諦め、完成したのは戦時中のような生に近いじゃがいものの欠片だった。また失敗はつきもの。これからの成長に期待を込め、かみ砕きながら決心した。カレーの残り、班内で食べ切れなかった分の約2人半前、ハラ九分で少しきつかったが悪魔の誘いが、、、。じゃんけんで負けたものが三ツ矢サイダーを一気に飲み干すというものだ。結果はなぜか一人負け。飲み干しながら同学年の奴らに復讐を誓った(笑)