音楽鑑賞会

10月25日(火)、ティアラこうとうの小ホールで第9回音楽鑑賞会が行われました。
今回の音楽鑑賞会もピアノのソロと連弾で、ソロはクラシック・連弾はポップスのプログラムでした。

鈴木先生から『努力することの大切さ』についてのお話がありました。
『努力』については、偉人の名言からスポーツ選手、あるいは小説や漫画・アニメからも名言がたくさんあります。
ウォルト・ディズニーは「人々は良く私に成功の秘訣を知っているんじゃないかとか、どうやったら夢を実現できるかとか聞いてくるが、私の答えは、努力して実現するだけ、というものだ」と言っています。
アルベルト・アインシュタインの「天才とは努力する凡才のことである。」は、有名な言葉ですね。
堀江貴文さんは、「挑戦と成功の間をつなぐ架け橋は、努力しかない」と言っていました。
北野武さんの「努力ってのは、宝くじみたいなものだよ。買っても当たるかどうかはわからないけど、買わなきゃ当たらない」という言葉には、共感した覚えがあります。
エジソンの「偉大なアイデアは努力から生まれる
嵐の大野くんは、「才能の差は小さいが、努力の差は大きい。継続の差はもっと大きい。」と言いました。
柔道金メダリストの斎藤仁さんは、「100%稽古できないやつは試合に出る資格はない。」と言いました。
みなさんも『努力』に関連する名言であったり、人から聞いた言葉で心に残るものが必ずあると思います。

努力が大切だということは、誰だって知っていますし、理解しています。
しかし、実際に努力し継続することは大変ですね。
大学を目指すプラドアカデミー高等学院のみなさんは、志望大学に合格するための努力を日々続けています。時に苦しかったり、時に辛くなったり、時にサボってしまったりしながらも目標に向けて頑張っています。


努力は必ずしも良い結果を運んでくれるものとは言い切れません。
努力したから必ず大学に合格できるというものではないと思います。
しかし、北野武さんが言うように、合格できるかどうかはわからないけれど、努力しなければ合格というものはないのです。
鈴木先生がピアノの練習を頑張ったからと言って、本番で間違えずに弾けるというものではありません。しかし、練習を頑張らなければ、絶対に上手く弾けることはないのです。
だから、人は努力をするのです。

さて、みなさんの中にもピアノを習っていた、今も習っているという人も多いと思います。高校生の10人に3人はピアノの習い事の経験があるそうです。ピアノのお稽古は、幼稚園生の時に始めて小学生まで習っていたというように、途中でやめてしまう人が多い傾向にあるようです。そういう私(鈴木先生)もその一人です。
年を重ねると続けることの大切さは、身に染みて感じます(笑)

プログラムのソロは、ベートーヴェン(1770~1827)のピアノソナタ第5番(1楽章)とピアノソナタ第8番「悲愴」(全楽章)でした。
ソナタ第5番は、第8番の「悲愴」と比較し「小悲愴」と呼ばれます。どちらもハ短調の曲です。ベートーヴェンが20代後半に作曲したものと言われています。
第8番「悲愴」は、第14番「月光」・第23番「熱情」と合わせ、ベートーヴェンの三大ピアノソナタと呼ばれます。この曲は、多くのピアニストが演奏する名曲であり、ベートーヴェンは第5番の作曲後に作曲されたと言われています。
第5番は鈴木先生が、「悲愴」は鈴木いとなさんが演奏しました。

プログラムのデュオ(連弾)は、MISIAの「アイノカタチ」・松田聖子の「瑠璃磯の地球」・いきものがかりの「YELL」・Mr.Childrenの「HANABI」・Queenの「Bohemian Rhapsody」を演奏しました。

連弾とは、1台のピアノを2人、またはそれ以上の人数で弾くことです。
同じ音大出身同士、兄弟・姉妹などのピアノデュオが多いと思いますが、今回は、鈴木先生といとなさんの親子連弾になります。

連弾の魅力は、ソロでは弾けない「音の重なり」です。どんなに頑張ってもソロは10本の指、腕の可動範囲も限界があります。しかし、連弾では、20本の指があるので、ジャーン!」という和音も20本の指で音域が低音から中音、高音までしっかりと鳴らすことができます。
また、連弾は、一人ではなく誰かと一つのものを創り上げる喜びがあります。一人ではなく二人、三人で合わせることになるので、自分一人の場合とは違う音作りが必要ですし、相手の音やタイミング、呼吸を感じ取って合わせることで良い演奏に結びついていきます。
そこにはまた努力が必要ですね。

今回、鈴木先生はたくさんの反省をしました。努力が足りなかったことももちろんですが、その他にもたくさん。
「失敗は成功の基」と言います。
失敗を恐れず、みなさんにも自信を持って何事にも取り組んでほしいと思います。

お世話になった方
ティアラこうとう https://www.kcf.or.jp/tiara/
〒135-0002 東京都江東区住吉2-28-36
TEL: 03-3635-5500

 

生徒の感想

Y.Oくん
僕は音楽に関して、全くの門外漢なので恥ずかしながら「ボヘミアンラプソディ」しか知らなかった。連弾に関しては、もちろん演奏を聴いたことはなかったし、名前もプログラムをいただいた時、初めて知った。そんな無教養だからこそコンサートで聴く曲は新鮮だった。残念ながら一番最初に演奏された曲は半蔵門線の失態によって聞けなかった。ベートーヴェンは、「ジャジャジャジャーン」しか知らなかったので、暗いイメージしか知らなかったが、あんな明るめの曲もあるのかと思い驚いた。恐らく十何分かあるクラシックを寝ずに最後まで聴いたのは、人生初だと思う。その後の連弾の短い時間で大量の音が聞こえるのは、今までに経験したことのない斬新なものだった。ボヘミアンラプソディのエレキギターやドラムの部分が連弾で演奏されると、こんなにもスピード感が表れるのかと思った。

Y.Sくん
私は、音楽鑑賞会を通して挑戦することの素晴らしさに気付かされました。ピアノを弾いている鈴木先生は、いつものような優しい雰囲気ではなく、人が変わったかのようなカッコイイ姿で演奏をしていたと思いました。たった数カ月の練習期間ではなく、まるでこの日の為に1曲を何年もかけて練習したように思いました。このことから、私も受験に向けて、一日一日の勉強を怠らないようにしようと思いました。
また、鈴木先生の娘さんの演奏は音楽について理解がない私でも、鳥肌が立ち、とても上手だったなと思いました。鈴木先生の娘さんの演奏は、ずっと練習しているからこそなせる技だと思いました。このことから、過去のことを振り返るとずっと前からしっかりコツコツ勉強すればよかったなと思いました。今後、未来でも同じような後悔をしないようにするために、今からしっかり勉強していきたいなと思いました。

H.Sくん
私は今回が初めての音楽鑑賞会でした。ソロ演奏、そのあと鈴木先生といとなさんの連弾を聞きました。最初から最後まで鳥肌が立つくらい素晴らしい演奏で、聞き惚れてしまいました。お二人が一音一音楽しんで演奏しているのが伝わってきて、自分もその世界観に入り込むことが出来ました。これが生で聴くことの良さだと実感しました。
また、演奏後の鈴木先生の「恥を恐れず挑戦することが大切」と言うお話がとても印象に残りました。私も先生を見習って、失敗を恐れずにやりたいことに挑戦していこうと思います。

 

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