フォトコンテスト
5月22日(火)、新宿御苑にて第7回プラドアカデミー高等学院フォトコンテストが開催されました。
新宿御苑は、第2回目のフォトコンテストでも会場となっています。前回は秋の景色を写しましたが、今回は初夏の景色を写しました。
晴れ渡る青空、日向は汗ばむくらいの陽射しでしたが、木陰は5月の風が心地よく感じられました。遠足シーズン真っ只中で、多くの園児が芝生を駆け回り、可愛い声が風に乗ってきました。
フランス式整形庭園のバラ花壇では、紅やローズピンク、白、クリーム、黄色、オレンジ、、、と色とりどりに咲き誇り、新緑の苑内にひときわ華やかな彩りを添えていました。しかし、その薔薇をよく見ると終わりを告げる頃なのかなと感じられる様子で、生徒たちが捉えた薔薇の姿からもそれが窺えました。代わって紫陽花は、その蕾を開き始めた頃でした。また、大温室近くのタイサンボクは見頃をむかえており、その甘い香りが苑内中に漂っているかのように感じられました。
さてさて、フォトコンテストですが広い苑内を限られた時間で周り写真を撮るのですから、生徒たちも地図を片手に急ぎ足で新宿門からスタートしていきました。
新宿御苑は広いとよくいわれますが、どのくらい広いかといいますと、東京ディズニーランドより広いといえばわかるでしょうか。新宿御苑は約58ヘクタール、東京ディズニーランドは約51ヘクタールになります。1ヘクタールは、25メートルプールが36個作れる広さです。余計わからなくなりましたね。とにかく、広いということですね。
友達とともに歩きながら写真を撮る者、一人で自分が行きたいところに赴いて写真を撮る者、それぞれに撮った写真にはやはり個性が出ているように思えます。1年生からフォトコンテストに参加している生徒の写真は、名前を知らずとも誰のものか分かる気すらします。
今回のフォトコンテストの優秀賞は、M.Oくんの「庭園」でした。
四季折々の自然の息吹を感じられる新宿御苑の中の日本庭園ですね。
その景色の中から日本文化特有の雰囲気を感じられます。
そして鈴木先生の「呼吸する森」は、樹齢100年を超える歴史巨樹のラクウショウと気根ですね。
根の一部を地上に出して呼吸するのが気根です。
世界一の乗降客を誇る「新宿駅」。東京都庁がある「新宿区」。
数多くの高層ビルが立ち並び、歓楽街、オフィス街として人が集まる場所。
そんな新宿の中の別世界が「新宿御苑」です。一度も新宿御苑に行ったことがないという生徒も多くいました。
また、もう一度行ってみたいという生徒が多くいました。ぜひ、四季折々の季節を味わえる新宿御苑に足を運んでみてほしいと思います。桜の時期、紅葉の時期は、入苑するのも大変なくらいな人出になってしまいますが、並んで入苑しても満足できる苑内の姿をお約束できます。
今回お世話になった方
一般財団法人国民公園協会 新宿御苑
〒160-0014 東京都新宿区内藤町11
電話 03(3341)1461
http://fng.or.jp/shinjuku/
生徒の感想
D.Mくん
僕にとって二回目のフォトコンテストで、今回は新宿御苑でした。前回よりもスケールがかなり大きくなっており、歩くだけでも体力のない僕にとっては一苦労でした。前回の場所が橋や建物等との対比を楽しむのに対し、今回の新宿御苑は自然や素材そのものを楽しみやすいように感じました。もちろん、首都圏ということもあり、ビル群との対比を見て楽しむような場所もいくつかありました。何を撮るか決めかねながら歩いていると、ベンチの向こう側にドクダミがたくさん生えていて、白く綺麗だったのを見つけました。スマートフォンでドクダミについて調べると、正式な感じは「毒矯み」と言ういかにもな名前だったり、中国語で「生臭い」という意味だったりで、ろくでもない呼ばれ方ばかりされていてかわいそうだなと思いました。流石にキザったらしい文ばかりある花言葉なら、多少マシなことが書いてあるだろうと思い調べてみると、「白い追憶」と書かれていて、いかにも中学二年生が喜びそうなワードだなと思いましたが、僕は心が中学生から進歩していないので喜びました。
確かに小学校などや通学路にはたくさんドクダミが生えていて、その独特なにおいが脳裏に焼き付いていて、今、においをかぐだけで昔のことが思い出されるようでした。短歌や俳句でもよく使われるらしいので、ドクダミもうかばれることでしょう。ということで、ドクダミ畑のような写真を撮りました。白い綺麗な風景のようにも見えて、良くできたと思います。
G.Iくん
今回の総合学習では、新宿御苑に行き、フォトコンテストの写真を撮りました。今回の総合学習で僕は三つのことを学びました。
一つ目は、自然の美しさです。新宿御苑は大都会にあるにも関わらず、約18万坪、周囲3.5kmにもなる広大な自然が広がっています。そんな新宿御苑に行き、自然の作り出す光景の美しさを改めて学ぶことが出来ました。
二つ目はそれぞれの庭園の特徴についてです。新宿御苑委は日本庭園、イギリス風景式庭園、フランス式整形庭園の三種類の庭園があるのですが、それぞれ日本庭園なら寝殿造の様に池と庭が一体になっており、イギリス風景式庭園なら広大な平原の様になっており、フランス式整形庭園なら色鮮やかで華々しいといったようにそれぞれに特徴があるのだということを学びました。
三つめは写真を撮ることの難しさです。今回はフォトコンテストに使うための写真を撮ることが目的だったのですが、そのように意識すると普段何気なく撮っている写真と同じように撮るという訳にもいかず、納得のいく写真が撮れるまでは大変でしたが良い一枚が撮れた時は嬉しかったです。
僕は今回、以上のようなことを学びました。今回は写真を撮るために行った新宿御苑ですが、時間のある時にもう一度行きたいと考えています。
Y.Aさん
私は今回フォトコンテストの写真を撮りに新宿御苑に行きました。新宿御苑では、いろいろな種類の花がたくさん咲いていました。まず、新宿門から御苑の中に入り、大温室へ行きました。大温室では、カカオやバナナなど、暖かい所に生える植物がたくさんありました。普段見る植物とは、色も形も違っていてびっくりしました。温室から出た時、外が涼しく感じられました。次に薔薇花壇に向かいました。その道の途中でタイサンボクを見ました。私はタイサンボクを見るのが初めてで、花の大きさに驚きました。薔薇花壇は、フランス式整形庭園にあって、薔薇が咲き乱れていました。そこにはいろいろな種類の薔薇が植えてあり、たくさんの人が見ていました。香りが良いと立て札に書いてある薔薇もいくつかありましたが、私にはよく分かりませんでした。赤や白、ピンク、黄色のものや花が大きいものから小さいもの、花びらの数が違うものまで本当にたくさんの種類がありました。私が気に入ったのは薄いピンクの小ぶりな花がたくさんついたゾンマービントという薔薇です。擬木橋の下では、カモが二匹、餌を食べていました。食事に夢中で私には気づいていないようでした。池では鯉や亀が泳いでいて、良いと思いました。池の周りにはドクダミが咲いていて、私は生活していてドクダミを綺麗だと思ったことはありませんでしたが、この時は綺麗だと思いました。そして御苑をぐるっーと一周するように歩きました。途中にあった母と子の森は深い森のような感じで自然豊かでした。集合時間ぎりぎりに着いたので、集合写真に写れず残念でした。今回新宿御苑を歩いて初夏の様々な自然を見て、写真に収めることが出来たので楽しかったです。
Y.Oくん
母と子の森(新宿御苑)で亡くなった数匹の蛾の成虫を見つけました。蛾の成虫はとても白く綺麗なままでした。あちこちにまるで地面から咲いているかのように落ちている蛾の美しさには誰も見向きもしません。つぶされそうな亡骸をティッシュでつかんで道の端によせていると、老人が「それは毒蛾だ」と教えてくれました。手元のスマホで調べてみると、毒蛾ではありませんでした。パンフレットの情報をそのまま教えてくれたのだとポジティブに受け取ることにしました。皆なぜ、蛾のことを嫌うのでしょう?蛾と蝶の違いすら分かっていないのに。毒を持っているからでしょうか?なら、カモノハシやフグが嫌われても良いはずです。
葉を食べる害虫だからでしょうか?しかし、蝶はそこまで嫌われていません。
答えは、見た目でしょう。人間は中身が大事等と言われる割には、結局見た目でした。家の中に入ってきてしまうわけでもないのに、触れなければ襲ってくることもないのに、見た目のせいでここまで嫌われた代表的な生物は「蛾」でしょう。
なので私は、蛾の美しさを伝えるために写真を撮りました。「優蛾灯を消す」誘蛾灯という害虫にとっての面、優雅という美しさの面、灯は消えてしまったけれど害虫というイメージをもってしまった故に嫌われてしまっていた蛾を見つめなおしてほしい。そんな感情で写真を撮りました。