日本銀行本店見学

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11月12日(火)、日本銀行本店・貨幣博物館の見学に行ってきました。
1896年(明治29年)に7年の歳月をかけて完成した日本銀行本店の建物は、プラドアカデミー高等学院でも昨年度の総合学習プログラムで訪れた東京駅の設計者でもある辰野金吾博士です。日本銀行本店本館は、重厚な、そして荘厳な風格が感じられる建物で明治中期の西洋式建築物の傑作と言われており、重要文化財にもなっています。

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朝9時45分からのガイドツアー。
日本銀行本店の西門に集合し、受付をして、代表者の身分証明書のチェック、そしてセキュリティチェックを終えたら、いよいよガイドツアーのスタートです。(日本銀行本店の見学は無料ですが予約の必要があります。
金属探知機での検査もあり、セキュリティはかなり厳しくなっています。)

最初に20分ほどの日本銀行の役割を解説したビデオを視聴しました。
「銀行の銀行」「政府の銀行」と言われる日本銀行は、国内の銀行からお金を預かったり、貸し出しをしたりしてお金の流通を調整しているというお話からはじまり、興味深い内容でした。
ビデオ視聴後には、一億円のレプリカ(重さ10キロ)を実際に持ってみました。
「お米10キロは5,000円くらいなのに…この10キロは1億円 щ(゜ロ゜щ)オーマイガーッ!!」
そう思ったのは、ひとりや二人では無い筈だけど…私だけ?(笑)

建物内の見学を担当の方の案内でしましたが、残念ながら写真撮影はNG。
受付で全員が携帯電話もカメラもロッカーに預けてきました。
画像がないのが残念ですが、最初に乗り込んだ扉が全て金色のエレベーター。煌びやかな高級仕様のそれは、現存する日本最古のエレベーターだそうです。エレベーターを降りるとそこは長い赤絨毯が敷かれた廊下になっていて、歴代総裁の巨大な肖像画が白い壁に掛けられていました。
廊下を進み、旧総裁室に展示されている興味深い品々の解説を受けながら見学しました。
「日本銀行本店の旧館を真上から見ると何かの文字になっていると言われていますがわかりますか?」
との質問にすぐさま答えたのは我が校の生徒でした。
「何円の円!」
「正解ですね。素晴らしい!」

でも、建物が作られた時代に使われていたのは「円」ではなく「圓」でしたので
偶然の産物ということでしょうか・・・

旧総裁室から新館の営業場を静かに見ながら、本館の旧営業場と見学しました。

日本銀行本店の見学と言えば、やはり一番の目玉は旧地下金庫の見学になります。
明治29年から平成16年まで100年以上使われてきた金庫です。
扉の厚さはで約90センチで、扉の重さは15トンになるそうです。
今まで一度も泥棒に入られたことはないけれど、もしもの場合を考えて川の水を引き、
泥棒が入った時には地下金庫を水没させる計画があったそうです。
水に濡れたお札は重たくなるし、使えないですからね。

古くなって裁断されたお札(約3万円分)お土産にいただきました。
古くなって裁断されたお札(約3万円分)
お土産にいただきました。

地下金庫室の見学で日本銀行本店の見学は終了です。一般の人が口座を開くことができない日本銀行なので、なかなか私たち一般人が日本銀行に行くことはありません。傷んだお札の引換や税金・罰金の支払いをするために日本銀行に行くことはできるのですが、そのために日本銀行に行く人は稀でしょうね。
最寄りの銀行やコンビニでできることなのですから。
そんな日本銀行の内部を分かり易い解説を通して見学できたことは、生徒たちにとって貴重な体験となったことと思います。

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生徒M.Kさんの感想

私は日本銀行を見学して第一、内装や外装がとても美しいと感じました。古い建物であるにも関わらず、汚れなどはほとんどなく、本当に大事にされてきた大切な建物だということが伝わってきました。
映像を使った説明では、日本銀行の役割や景気、金利について、とてもよく理解できました。特に金利のしくみを今まであまり理解できていなかったので、非常に勉強になりました。
日本銀行の案内をしていただいた際には、昔お金が入っていた金庫や肖像画、昔使われていた受つけなどを拝見させていただきました。
よく印象に残ったのは、昔の受つけで、かつてそこで起きたことを聞いていると、ひきこまれるような、なんとも不思議な気持ちになりました。、
日本銀行を見学して、日本銀行の仕事や当時の状況について知ることができて、私にとってとてもよい経験になりました。

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